2020年10月25日(日)
「地震保険は高い!入らなくても良いのでは?「」とご質問をいただきました。
回答:
ご質問ありがとうございます。確かに地震保険料は決して安くありません。また、損害を受けた程度が全損、大半損、小半損、一部損に分類され、程度に応じた保険金が支払われます。全損:地震保険の保険金額×100%(時価額が限度)、大半損:地震保険の保険金額×60%(時価額の60%が限度)、小半損:地震保険の保険金額×30%(時価額の30%が限度)、一部損:地震保険の保険金額×5%(時価額の5%が限度)となっており、必ずしも全額が補償されるわけではありません。
とはいえ、住宅を立て直すのにはかなりの資金(多くの場合数千万円)が必要となります。また、住宅ローンが残っている場合は、その支払いも続けなければなりません。
災害時には被災者生活再建支援法による住宅再建などのための給付金が最高で300万円まで給されますが、住宅の修復や解体後に新築するにはその金額では足りません。生活支援程度にしかならないというのが実情です。
このため、住宅を購入する場合は、地震保険への加入をお勧めしています。地震が起きる可能性が極めて低いとみられる地域の、きわめて堅牢な地盤の上に建つ、地震に極めて強い構造の建築物、というようなケースであれば地震保険に入らない選択肢もあるかもしれませんが、こうした条件の物件は日本においては非常に少ないと思われます。